不動産の売却手段は多岐にわたりますが、一般的な方法としては、不動産会社に委託して買い手を探してもらうことが挙げられます。ただし、不動産会社を通す方法の場合、物件の状態や市場の動向によっては買い手が見つかるまでに時間がかかることもあります。もしも素早く現金を手に入れたい場合には、「不動産買取」が有益な選択肢となります。

不動産買取の特徴

不動産売却

「不動産買取」は直ぐに現金が必要な場合や売却に時間をかけたくない方に適した選択肢です。不動産会社が買主となり直接的に不動産を購入するので、買主を探す時間が必要なく、不動産を現金化するまでの時間が大幅に短縮されます。

また、不動産の買い手を探す過程がないので広告や宣伝はしません。よって周囲に売却することを知られたくない方にもメリットがあります。

不動産買取と不動産売却の違い

不動産買取と不動産売却の違いを詳しく説明します。

不動産買取不動産売却
特徴不動産会社が売主から
不動産物件を直接買い取る
不動産会社が売主に代わって
買主を探し交渉や契約などを行う
価格不動産会社の査定により決定
(市場相場の7割程度)
価格も含め条件の合う買主次第
(市場相場)
買い主不動産会社おもに個人
仲介手数料不要売却価格の3%+6万(別税)
期間最短10日で現金化半年~1年
瑕疵担保責任なしあり
事前のリフォーム不要必要な場合もある
内覧対応不要買主が決まるまで対応
プライバシー誰にも知られず売却できる広告等により周囲に知られやすい

不動産買取のメリット

不動産買取には、不動産売却にはないメリットがあります。

素早く売却、現金化

買主を探す過程がないので、物件を素早く売却、現金化できる

メリット❶

仲介手数料不要

不動産会社が直接買取るので、仲介手数料不要

メリット❷

高い機密性

広告などが不要なため、近隣住民や知人に知られずに売却可能

メリット❸

瑕疵担保責任免除

売却後に問題が発生しても、買取の場合は瑕疵担保責任が免除される

メリット❹

リフォーム不要

物件が古くても、損傷していてもリフォーム不要

メリット❺

内覧不要

不動産会社が買主なので、内覧対応は不要

メリット❻

住宅ローン残債もOK

住宅ローン残債があっても、不動産買取なら売却可能

メリット❼

ローン特約なし

不動産にローン特約があっても、買取なら申請が通りやすい

メリット❽

精神的ストレス軽減

買主を見つけるストレスから解放され、安心して売却できる

メリット❾

不動産買取のデメリット

デメリット

不動産買取は多くの利点を持つ売却方法ですが、一般的な売却方法と比較して売却価格が低くなることがあります。これは、買取後に不動産業者が物件を改修し、広告を行い、所有権を移転するために発生するコストが影響しています。

ただし、物件の状態が悪く、売却が難しい場合や、できるだけ早く不動産を現金化したい場合には、メリットが大きい方法と言えます。